運動器ケア しまだ病院
特に陸上競技をされている方で、練習がハードになりスネの内側が痛くなったという人は多いでしょう。
シンスプリント(Shin sprints)直訳すると“スネの距離走”。一般には“脛骨過労性骨膜炎”と言います。スネの内側の中~下1/3にかけて生じる痛みです。この部分はヒラメ筋という足首を蹴る筋肉が骨に付いている部分で、この筋肉によって引っ張られて痛みが生じると言われています。スポーツ活動の休止が必要になることは少なく、痛みが出てしまった場合でも多くの場合はストレッチ、アイシングによって痛みはとれてきますが、練習内容や、硬い地面(アスファルト)、靴のクッションなどを見直すことも大事です。まれに装具も必要になることもあります。
しかしシンスプリントのほかにもスネの内側が痛くなるケガの一つに疲労骨折があります。痛む場所もよく似ていますからレントゲンを撮らないと区別ができないことがあります。疲労骨折の場合大きく跳躍型、疾走型と2種類に分類されます。骨折の型や程度によってスポーツ活動の休止が必要になることがあります。
したがってこのようなスネの痛みが出た方は、一度は整形外科を受診しレントゲンを確認しておくとよいでしょう。
しまだ病院 整形外科医長 佐竹 信爾
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