運動器ケア しまだ病院

運動器ケア しまだ病院

文字サイズ大 小

〒583-0875
大阪府羽曳野市樫山100-1

072-953-1001

webs整理券発行

専門外来

生きるよろこびをあきらめない。その人の「しあわせ」を考える。

膝痛

「膝の関節に水が貯まって医者に行ったら、注射器で抜かれた。でも、癖になるというから心配だ」と、よく聞きます。その水はどこから来るのでしょうか?抜くと癖になるのでしょうか?関節というのは、実にうまくできています。骨の表面は軟骨で覆われています。焼き鳥などでこりこりとしたおいしい、あの「ナンコツ」です。関節が動くとき、骨の端である軟骨同士が擦れ合います。この動きが抵抗なくできるように、関節の中は普段でも僅かに湿っています。つまり、少しの水がいつもあるのです。この水は、関節の袋である「滑膜」で作られます。古くなると同じ滑膜に吸収され、また新しく作られ、ほぼ同じだけの量に調整されます。 ところが、「炎症」が起き、関節炎となると、滑膜はたくさんの水を作りますが、吸収が追いつかず「水」が貯まり、関節が腫れるのです。つまり、炎症の結果が「水」です。では、どんな時に炎症が起きるのでしょうか。一番多い原因は、年を取って、徐々に軟骨がすり減ることです。この軟骨の、すり減りは、誰にでもおこりますが、すべての方が痛いわけではありません。

それはなぜでしょうか? 私たち医師はレントゲン写真を前に、「あんたの膝は、関節の幅が狭くなってるやろ。これは軟骨がなくなってきたからや。それが痛みの原因やで。」などと説明します。しかし、かなりすり減っていても平気な人もいます。鍵は、炎症が起こっているかどうかなのです。

軟骨の下には骨があり、軟骨がすり減り骨が露出すると、炎症をおこす物質が関節の中へ出やすくなります。それが問題なのです。変形した関節でも、炎症さえ起こさなければ、痛みもなく普通に使えます。炎症は、膝への負担や刺激をきっかけとして起こることがあります。例えば、負担の強い行動を突然することです。 そこで、負担に負けない強い関節を作ることが大切となります。膝の周囲の筋肉を鍛えるのです。余計な刺激は避け、体操を続けるという工夫によって、関節の痛みのために悩むことはかなり防げると思います。

ではこの体操についてご紹介します。 → 膝痛に対する自分でできる体操

島田 永和

関連リンク

関連施設

 
このサイトについて | サイトマップ | お問い合わせ

Copyright Heartful Group. All Rights Reserved.