臨床指標（質評価指標）

臨床指標（質評価指標）は、医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質の継続的な向上に役立てることを目的としています。
当院では、データの経時的変化を“見える化”していき、より良い医療を提供できるよう取り組んでいます。また、皆さまが医療の質を分かりやすい情報としてとらえていただけるよう意識して、公開する指標を検討していきます。
※ 用語として、臨床指標（Clinical Indicator：CI）、または医療の質指標（Quality Indicator：QI）と呼ばれます。

＞＞2022年度　臨床指標

＞＞2022年度　疾病統計

QIプロジェクト(Quality Indicator Project)

医療の質（Quality Indicator：QI）の測定と公表は、医療の質を改善し、向上させるための重要な要素となります。
当院は、2011年度から日本病院会の QIプロジェクトに参加して、医療の質指標に関する当院のデータを集計し提出しています。 QIプロジェクトの目的は、「各々の病院が自院の診療の質を知り、経時的に医療の質を改善すること」です。
ＱＩプロジェクトの詳細は、日本病院会のホームページ（https://www.hospital.or.jp/qip/）からご覧ください。

病院情報の公表

当院では、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、皆さまへの情報公開を進めています。
DPC病院が情報公開するものは次の10項目です。（医療の質指標は2023年度より追加）

【病院指標】
　　年齢階級別退院患者数
　　診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
　　初発の５大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
　　成人市中肺炎の重症度別患者数等
　　脳梗塞の患者数等
　　診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
　　その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
【医療の質指標】
　　リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
　　血液培養２セット実施率
　　広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

現在公開している指標は、各年度中に当院を退院した患者さまのデータを基に作成しております。
ただし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等を利用された患者さまのデータは含まれません。また、10件未満の症例の場合、「-」（ハイフン）で表示しています。