運動器ケア しまだ病院
足首の捻挫は日常よくみられるスポーツ外傷で、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントンなどの競技でよくみられます。 また日常生活でも段差で捻って受傷するなど、よくみられる外傷のひとつです。捻挫は無理がきくケガと思われがちですが、不完全な状態でスポーツ活動を再開すると、不安定性、筋力低下などが残存し、捻挫の再発などの後遺症を招くこともあります。 捻挫の中でも多い、足首を内側に捻ることで外くるぶしの下にある靭帯を損傷する足関節外側靭帯損傷のリハビリを紹介します。
~炎症を抑える~ ●受傷直後はRICE処置(Rest:安静 ・ Ice:冷却 ・ Compression:圧迫 ・ Elevation:挙上)を行います。 ●捻挫の重症度によって包帯固定、サポーター固定、ギプス固定(1~2週間)などを行います。 |
~足首の動きと筋力の回復を図る~ ●固定がはずれれば、本格的なリハビリの開始です。 ●固定をはずした後もしばらくは捻挫したときと同じ動き(足首を内側に捻る)は控えます。 |
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足首を内側に捻らないように外側に開く筋力を強化します。 | 足を1歩前に踏み出します。足首を捻らないように親指側に体重をかけるように気をつけます。 | |
片足でかかとあげをします。スポーツをしていない場合でもこれができるまではリハビリを続けます。 |
~スポーツ特有のフットワークの練習と再発予防~ | ||
ジャンプの練習をします。 走り始める目安となります。 |
不安定板の上でトレーニングを行います。不安定な状態でも足首を捻ることがないようにします。柔らかいものの上で行っても同じ効果があります。 | |
反復横とびなどフットワークの練習をします。このときも足首を捻らないように親指側に体重をかけるように気をつけます。 |
捻挫の重症度によってこれらのリハビリにかかる期間は異なります(1週間~6週間程度)
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