集中したリハ・ケアでその人らしさの再構築・社会復帰を支援します

回復期リハビリテーション病棟とは

主に脳血管疾患、骨折、外科的手術などの急性期疾患治療を受けられた方を対象に、その後の身体機能回復を目的として、医療・リハケアを提供し、職場やご家庭などへの復帰ができるように支援する病棟です。

回復期リハビリテーション病棟の使命

2018年4月1日 改訂

必要な人に必要な医学的ケアとリハケアを遅滞なく実施しつつ、その後の生活と人生の準備を始めること

• 急性期後ケアへの段差のない移行
• 適切な医学的管理
• エヴィデンスに基づくリハケアの集中的な提供
• 予後予測に基づく機能回復への技術提供
• 本人の価値観にしたがった社会復帰への支援
• 在宅ケアなどの社会サービスの積極的導入と活用

回復期リハビリテーション病棟の強み

その人らしさを再構築するためにチームでリハ・ケアを提供します

本人・ご家族も含めたチームで安心して人生の再スタートをきることが出来るように支援する病棟です

「その人らしさ」の再構築のために、今私たちができること、すべきこと

1.  急性期後の適切な医学管理
   医師・看護師・薬剤師・管理栄養士らが患者さんのお体の状況を評価し、安全にリハが行えるよう、継続した医療ケアを提供します。
2. 365日、１日最大3時間の集中した個別リハビリテーション
   受傷後、1日でも早く集中したリハをすることがとても大切です。日曜日も祝日もお正月も休みなく、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による専門リハを提供します。
3. 個別リハビリ以外の時間の生活リハビリとセルフコントロール
   個別リハだけがリハではありません。個別リハ以外の時間を有効活用し看護師、介護士らとともに自分でできることを増やし、自主トレーニングをすることもリハの大切な要素となります。
4. 生活の場へ戻るための心・体・環境の準備
   患者さんのそれぞれの想いや目標を共にし、リハを進めていきます。医療相談員が、患者さんとご家族とスタッフ、そして地域を繋ぎ、安心してその人らしい生活が送れるようサポートします。
5. 本人の価値観に沿った社会復帰への支援
   料理やお出かけ、お孫さんとの散歩や通勤通学、趣味活動や職場復帰など、その人が大切にしていることに寄り添い、チームで支援します。

対象となる方

回復期リハ病棟の入院要件は、厚生労働省より定められています。

1.  脳血管疾患・脊髄損傷・頭部外傷・くも膜下出血のシャント術後・脳腫瘍・急性脳炎・脊髄炎・
   多発性神経炎・多発性硬化症・腕神経損傷等の発症または手術後・義肢装着訓練を要する状態
   高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害・重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷
2.  大腿骨・骨盤・脊椎・股関節もしくは膝関節の骨折または二肢以上の多発骨折の発症後または手術後の状態
3.  外科手術又は肺炎等の治療上の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態
4.  大腿骨・骨盤・脊椎・股関節又は膝関節の神経・筋又は靭帯損傷後の状態
5.  股関節又は膝関節の置換術後の状態

具体的な支援内容について

1. 入院時カンファレンス
専門チームによる入院時カンファレンスの実施
　・日常生活動作の能力評価
　・患者さま、ご家族と専門チームの目標設定と共有
　・リハ計画の策定
2. 入院早期のご自宅訪問（家屋）調査
住み慣れたまちやご自宅で再び安心してもとの生活を送るために、当病棟リハスタッフや看護師が事前にご自宅を訪問させていただきます。退院後の生活を想定した専門的なアドバイスや環境評価を行い、退院しても安心して生活をしていただけるように計画を立案します。

3. 各種カンファレンス
・チームカンファレンス
・家族カンファレンス
・退院支援ミーティング（１回/週）
入院されている全ての患者さまに対して、週に1回ケアの方向性についてチームで話合いを実施しています。
その他にも専門チームの全ての職種が集まり、入院中のリハ計画や、退院後の福祉・医療サービスのご提案などさまざまな視点から患者さま、ご家族にご提案させていただき、ベストな選択をおこなっていただけるように努めています。

退院患者データ