Emergency (fracture/trauma treatment)救急(骨折・外傷治療)

担当の挨拶

  • 私たちは、骨折や外傷の患者さんに対し、迅速で確実な治療を行い、再び「動ける身体」を取り戻すことを目指しています。整形外科専門医を中心に、看護師・リハビリスタッフなど全職員が一体となり、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を提供しています。地域の皆さまにとって「けがをしても安心できる病院」となるべく、確かな診療体制を整えています。

(骨折・外傷治療)救急について

整形外科で扱う「外傷」とは、転倒や交通事故、スポーツ中のけがなどにより、骨・関節・筋肉・靭帯・神経などが損傷を受けた状態を指します。誰にでも起こりうる非常に身近な疾患であり、日常生活や仕事・スポーツへの復帰を左右するため、正確な診断と適切な初期治療が重要です。

私たちは、整形外科病院として骨折・外傷の専門的治療を行っています。受傷直後の診察・検査から手術、リハビリテーションまでを院内で一貫して行える体制を整え、早期の社会復帰を支援しています。レントゲン・CT・MRIなどの高度な画像診断機器を駆使し、経験豊富な整形外科専門医が迅速に診断を行い、最適な治療方針を決定します。

治療は、骨折の部位や重症度に応じて、保存療法(ギプス固定・装具療法など)または手術療法(骨接合術・人工骨頭置換術など)を選択します。特に高齢者の骨折では早期手術と早期リハビリを重視し、合併症や寝たきりの防止にも力を入れています。リハビリテーションスタッフが受傷直後から関わり、身体機能の回復だけでなく、患者さんの生活そのものを支える支援を行っています。

また私たちは、自院の救急車による「運動器救急」サービスを展開し、地域の学校、近隣クリニック、高齢者施設などから外傷患者さんを受け入れています。地域に密着した医療体制のもと、迅速かつ専門的な外傷対応を行えるよう努めています。

 

 

骨折について

  • 骨折とは、外力により骨が部分的または完全に折れた状態を指します。大きな衝撃による「外傷性骨折」のほか、繰り返しの負担で起こる「疲労骨折」や、骨がもろくなった高齢者の「脆弱性骨折」もあります。原因や骨の状態に応じた適切な治療が必要です。

代表的な疾患の紹介

  • 大腿骨近位部骨折

    主に高齢者の転倒によって発生する骨折で、太ももの付け根部分が折れるのが特徴です。体重を支える部位であるため、放置すると歩行困難や寝たきりの原因になります。適切な手術と早期リハビリにより、元の生活への復帰が可能となります。

  • 上腕骨近位部骨折

    肩関節に近い部分の骨折で、転倒や衝突などで発生します。腕の挙上が難しくなり、肩周囲の腫れや痛みが強いのが特徴です。高齢者では骨粗鬆症が関与していることも多く、骨の質に応じた治療選択が必要です。

  • 足関節骨折

    足首周囲の骨が折れる外傷で、スポーツ中や段差での転倒が主な原因です。腫れや変形、歩行時の強い痛みを伴います。適切な整復と固定により関節の安定性を取り戻すことが重要です。

代表的な疾患に関する治療法

  • 大腿骨頚部骨折

    大腿骨頸部骨折は、高齢者に多くみられる代表的な骨折で、歩行機能を大きく損なうことがあります。治療の目的は「早期離床と歩行再獲得」であり、そのために早期の手術とリハビリが非常に重要です。骨折の部位や形態に応じて、骨接合術(スクリューやプレートによる固定)や人工骨頭置換術が選択されます。骨折部の血流が保たれている場合は骨接合術を行い、血流障がいがある場合や骨質が弱い場合には人工骨頭置換術を選択します。
    手術後は、リハビリスタッフの指導のもとで翌日からリハビリを開始します。筋力・バランスの回復を図り、歩行補助具を使いながら段階的に自立歩行を目指します。退院後も通院リハビリを継続し、転倒予防や再骨折防止のための運動指導も行っています。

(骨折・外傷治療)救急の特長

  • 専門医による確実な診断と治療体制

  • 手術からリハビリまで一貫した治療

  • 地域と連携した「運動器救急」対応

  • 早期社会復帰を支える充実のリハビリ

治療の流れ

  • 外来受診・診察

    まず整形外科専門医が診察を行い、レントゲン・CT・MRIなどの検査で骨折の状態を詳しく評価します。

  • 治療方針の決定

    骨折の種類や患者さんの年齢、生活背景を踏まえ、保存療法または手術療法を選択します。

  • 入院・手術準備

    手術が必要な場合は、全身状態を確認し、安全に行うための術前検査を実施します。

  • 手術

    骨接合術や人工骨頭置換術など、骨折の状態に応じた手術を行います。手術は整形外科専門医が担当します。

  • リハビリテーション開始

    術後は翌日からリハビリを開始。理学療法士が歩行練習や筋力回復をサポートします。

  • 退院・通院リハビリ

    歩行が安定すれば退院となり、外来でのリハビリを継続します。社会復帰に向けて、再発予防の運動指導も行います。

  • 地域での支援体制

    退院後もかかりつけ医や施設と連携し、再受傷防止や在宅生活のサポートを行います。