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腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術
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腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術
腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術
脊柱管とは
背骨(脊椎)の中には、穴が開いていて、神経(脊髄)が通っています。
この神経の通路を「脊柱管」といいます。
脊柱管狭窄症とは
おもに老化現象が原因で、脊柱管が狭くなってきて、神経が圧迫される状態です。
多くの場合、背中を丸める姿勢では、神経の圧迫が軽くなり、症状が軽くなりますが、背中を反らせると、 神経の圧迫が強くなり、お尻や足が痛くなったり、しびれたりします。
間欠性跛行とは
歩いていると、だんだんおしりが痛くなったり、足がしびれる(だるくなったり、重くなったりする)ようになり、歩けなくなることを言います。30分程度でなる人もいれば、100mも歩けなくなることもあります。そして、背中を丸めて休憩すると、症状がとれ、また歩けるようになります。腰部脊柱管狭窄症に特有な症状ですが、足の血管が詰まる「閉塞性動脈硬化症」でも似たような症状が出ることがあります。
検査は
レントゲン検査だけでは、はっきりしないので、MRI検査、CT検査が必要です。
「閉塞性動脈硬化症」がないかどうか、手足の血圧を測る検査も必要です。
治療は
1.運動療法
身体を柔らかくする体操をしたり、足腰の筋肉をきたえます。
2.内服薬
「オパルモン」という血行促進剤が足のしびれを軽減することがあります。
3.硬膜外ブロック
脊髄神経の周りに麻酔薬やステロイドホルモン(炎症を和らげます)を注射します。
4.内視鏡手術
以上、1~3の治療を行っても効果が少ないときに行います。神経周囲の余分な骨を削り、分厚くなった靱帯を切除します。これで、神経の通り道が広くなり、痛みやしびれが軽減します。内視鏡手術は、筋肉などを傷めることが少なく、回復が早いため、高齢者でも安心して受けていただけます。
内視鏡手術とは
全身麻酔で行います。当院には、経験豊富な常勤麻酔科医が2名おります。
手術時間は、1カ所につき約1時間半です。
出血量は、多くて100ccぐらいで、輸血が必要になったことはありません。
術後の安静期間は
手術翌日から、体調の良い方は、歩いていただいています。通常1週間程度で歩行や日常動作に支障がなくなります。
狭くなった脊柱管
手術後の脊柱管
入院期間は
1カ所の手術なら約1週間、2カ所以上手術したときや、椎間板ヘルニアもあわせて摘出したときは、退院まで2週間程度かかります。
痛みやしびれはどの程度とれますか?
立っていたり、歩いているときの痛みは、ほぼなくなります。ただし、足のしびれ感も通常軽減しますが、残ることもあります。特に、足の裏の違和感(砂利を踏んでいるような感じ)は、残ることがあります。
手術の危険性は
現在まで、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術を1,000件以上行ってきましたが、神経が損傷されて歩けなくなったりすることや輸血を要するような大出血、死亡者はおられませんので、安全性はかなり高いと思います。
コルセットについて
術後1カ月間は、腰にコルセットを着けていただいています。これは、手術したキズが早く治るためと、筋力が回復するまで身体を支えるのが目的で、腰を曲げ伸ばししてはいけないという意味ではありませんし、入浴時や短時間なら、はずしてもかまいません。
退院後どういうことに気をつければいいですか?
基本的には、何をしても大丈夫です。できると思ったことは、無理のない程度やってください。ただし、長時間(1時間以上)座りっぱなしになることは、腰に負担がかかりますので、ひかえてください。
リハビリは、どれくらい行いますか?
退院後、週1回程度、約3カ月間リハビリに通っていただきます。その時期に必要な体操や運動をリハビリで習い、自宅で行っていただいています。病院から遠方の方は、2~3週間に1回でもかまいません。
しまだ病院 整形外科科長 金田 国一
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