英国感染管理学会(IPS:Infection Prevention Society)へ
行って来ました

 「看護と言えばナイチンゲール」は、皆さんもご存じかと思いますが、実は、感染管理も英国の歴史は古いのです。そこで、今回は、英国の感染管理学会へ参加し新しい情報を得たいと思い、9月30日(月)から10月2日(水)まで、ロンドンへ行き、3つのセッションを聴講しました。
主に、手指衛生(手洗いと手指の消毒)や職員研修の取り組みが報告され、
「これは、はぁとふるグループでも取り入れる事ができそう」と思える情報もあり、充実した時間を過ごすことができました。

 また、病院見学へ行くこともできました。
ホテルのような病院は必要かと感染対策に関連する学会で話題になります。
病院は、ホテルとは異なりあらゆる治療やケアを行うことで、多剤耐性菌の拡大が問題になります。そのため、常に埃がたまらないような工夫、手が洗いやすいデザインのシンク、清掃やメンテナンスが行いやすい設計、消毒剤が使用可能な材質を選ぶことが重要です。
今回、私が訪れた英国の病院は、感染対策の条件が整備されておりました。
写真1は、個室に入る前に手を洗うことができるシンクです。
このシンクは職員が手を洗うためのものですから、鏡はありません。
石けんとペーパタオルも壁に設置され、緑膿菌の温床になり清掃が行いにくいオーバーフローもなくなんともシンプルなものです。
写真2は、床の角に埃がたまらないように施工されている廊下と埃がたまり掃除が難しい
ブラインドが二重窓の中に入っています。長く大切に使うイギリス人の気質を感じますよね。

 とは言ってもせっかくの13年ぶりのロンドンですので、勉強ばかりではありません!
ロンドン観光にミュージカル、お買い物にも行きました。大忙しの5泊7日の旅でしたが、
すっかり、はまってしまい、今年も行こうと思っています。開催地は、グラスゴーです。
今から、楽しみです。

写真1:個室へ入る前に手を洗う看護師
写真1:個室へ入る前に手を洗う看護師
写真2:廊下のアール加工と二重窓の中にあるブラインド
写真2:廊下のアール加工と二重窓の中にあるブラインド

法人本部 感染・安全管理担当
感染管理認定看護師
森下 幸子