新型インフルエンザ(H1N1)秋に備えて!

 このコーナーで、これまでも「新型インフルエンザ」について、お話しをしてきました。ところが!まさか、トリではなく豚のH1N1がこんなに関西に広がり、あっという間にWHO(世界保健機構)がフエーズ6に上げることになるとは、私も思ってもいませんでした。しかし、トリと異なり弱毒性であること、タミフルが効くことで季節性のインフルエンザと同じように考えればよいとの報道もあり5月のパニックは一端落ち着きました。

 そして、夏休みが始まり学校内での拡大が防止できることに期待していたのですが・・・。 夏だというのにインフルエンザを発症する人が多いこと、持病のある方や小児が重篤になったり、亡くなるという報道が流れました。

 今、やらなければならない事は、持病のある方、小児、妊娠されている方は感染を防止する方法を知り、全ての人は感染を拡大しないように(人に感染させない)することです。

 例えば、マスクは健康な人が着用するのではなく、咳や風邪症状のある人がマスクを着用しないといけません。なぜなら、マスクを着用したことで手を洗わなかったり、気になるためにマスクに触れ、顎や鼻に触れる行為はむしろマスクを着用したことで危険リスクが上がります。健康な人はマスクを買い求めて1日中装着するのではなく、咳エチケットの遵守・手洗いを行わなければいけません。

 つまり、一番の感染対策はマスクではなく、流行時は人混みを避ける事、発熱や風邪症状のある子供さんは学校を自主的に欠席し、お勤めをされている大人は職場へ行かないことです!みんなで心得ていただくと、地域で大流行を避ける事ができるはずです。

新型インフルエンザの主な感染経路(接触感染、飛沫感染)

  • 咳やくしゃみは2m飛びますので、周囲の人から1m以上離れ、ティッシュで口を覆い、顔をそらせて下さい。使用したティッシュはゴミ箱へ入れ、手をすぐに石けんで洗いましょう。
  • 咳やくしゃみなど風邪気味のかたは、マスクを着用して下さい。
  • 外出したらうがい、手を洗いましょう。手洗いは石鹸を使って最低15秒以上行い、洗った後は清潔なタオルやペーパータオル等で水を十分に拭き取りましょう。

厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/ 
「新型インフルエンザを知るために」引用


法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子