SARSウイルス感染問題から学んだこと

 前回お知らせしましたように、現在、「認定看護師教育専門課程 感染学科」にて「院内感染対策」の専門家になるために学んでいます。

 さて、SARSウイルスにより大勢の人々が亡くなっています。そこには、家族や社会から隔離され、病院や学校が閉鎖される状況があり、いかに感染対策が重要かひしひしと感じました。

 特に、今回の状況で最も問題なのは「院内感染」により拡大したということです。今のところ「接触感染経路」「飛沫感染経路」、また「空気感染経路」も否定できない状況です。

 当院のマニュアルには、
  • (1)スタンダード・プリコーション(標準予防)の徹底
  • (2)手袋や使い捨てエプロンの装着
  • (3)咳をしている患者さまには、外科用マスクの装着
  • (4)SARS疑いの患者さまの病室は陰圧管理を行い、入室する者はN95マスクを装着するとしました。

 医療従事者が感染症となり患者さまへ感染させ、院内感染が起こることは恐ろしいことです。決して他国の問題としてとらえてはいけないと思っております。

法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子