インフルエンザとSARSの対策についてWHOの方針

 今回は、インフルエンザとSARSの対策についてWHOの方針を一部ご紹介いたします。(下記をご覧ください。)

 症状が似ているためSARSをインフルエンザと誤って治療したり、診断すると適切な対策が遅れるために、院内感染がおこる事を危険としているわけです。そして予防対策のひとつとして、インフルエンザワクチンを接種することを奨めているのです。

 卒業は3月ですが、12月から島田病院へ戻りました。感染に関連することやご意見ありましたら森下へ声をおかけください。

 

インフルエンザと重症急性呼吸器症候群(SARS)   (2003/9/2WHO)

先般のSARSの世界的な集団発生により、類似の症状を引き起こす呼吸器疾患の発生に関する疑念が高まった。インフルエンザは、発熱と呼吸器症状を生じSARSの疑いを引き起こす可能性がある幾つかの疾患のうちのひとつだが、施設内や地域社会における集団発生と地域的流行の可能性があることから特に懸念対象となっている。
インフルエンザを予防するもっとも有効な方法は、毎年インフルエンザ予防接種を受けることである。特に抵抗力のない高齢者や医療従事者へのインフルエンザワクチン接種は、SARSと間違えられる肺炎症例の数を減少させることができる。
法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子