耐性菌防止の戦略 Ⅰ
高病原性トリ型インフルエンザ等感染症に対する脅威を感じてしまいます。
今回より、先日私が学習した内容で「米国における耐性菌(※1)対策」をご紹介したいと思います。
日本も同様ですが、抗生剤に耐性を示す微生物による院内感染が米国でも問題になっております。微生物と抗菌剤(※2)は、互いに形を変え攻撃をしかけるのですが、なかなか微生物には勝てないのが現状です。
そこで、CDC(米国疾病管理予防センター)は、「耐性菌防止の戦略」として4つのカテゴリーに分けた上で12の指針を表しています。(図1参照)
感染予防
- ①入院患者さま、高齢者、医療従事者は感染のリスクが高いのでインフルエンザや肺炎ワクチンをできるだけ接種すること。
- ②体内に挿入されるカテーテルは必要最小限とし、治療上必要がなければ速やかに抜去すること。
(※1) 耐性菌とは・・・最近が原因となる病気によく効く抗生物質をくり返し使うと、細菌の中には抵抗力がつき、それまでの抗生物質が効かなくなるものも出てきます。これを薬剤耐性菌といいます。
(※2) 抗菌剤とは・・・細菌を殺したり増殖を抑えたりする働きを持った薬の事で、ここには抗生物質が含まれます。