2012年までに麻疹(はしか)を排除する!方針について

 まだまだ、記憶に新しいのですが、日本中が麻疹(はしか)の流行で大学などの教育機関が休校になるという状況が昨年ありました。既に、麻疹(はしか)はなくなったと宣言をしているアメリカやカナダ、韓国からは日本は麻疹(はしか)の輸出国だと批判を受けています。

 2007年に修学旅行でカナダへ行った高校生1人が麻疹(はしか)を発症し、学生と教師160人がホテルへ隔離され、血液検査で免疫が確認できない40人は日本へ帰る事の制限を受けました。また、小学生の野球チームがアメリカへ遠征試合に行き、麻疹(はしか)を発症し空港職員含む6人が感染しました。アメリカ政府は健康上問題な事項として国際機関へ報告をしました。

 そこで、2012年の麻疹排除を目標に、2007年8月厚生労働省において、「麻疹排除計画」が策定されました。

 ①2008年1月1日 から麻疹と風疹は、それぞれ全て保健所へ医療機関から届出なければならない事になりました。特に麻疹(はしか)については、可能な限り24時間以内に届出るようになっています。つまり、麻疹(はしか)の発生状況を常に把握し早期に対策をうつことができるようになりました。

 ②2008年4月1日から5年間の期限付き で、麻疹と風疹の定期予防接種対象が、現在の第1期(1歳児)、第2期(小学校入学前年度の1年間にあたる児)に加え、第3期(中学1年生相当世代)、第4期(高校3年生相当世代) に拡大されます。

 これについては、各市町村へ問い合わせをしてください。

法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子