新しい感染症は、身近な感染症になってしまう

この夏「デング熱」という感染症が、国内に拡大しました。昔に比べて冬も暖かい環境が多いですので、引き続き注意が必要な感染症です。

 詳しくお話ししますと、ネッタイシマカなどの「蚊」によって媒介されるデングウイルスの感染症で、東南アジアなど亜熱帯地域で発生しています。

症状は、感染3 ~7 日後、突然の発熱で始まり、頭痛、特に眼窩痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともあるそうです。そして、発症後、3 ~4 日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がり1週間ぐらいで発疹も消え、後遺症なく回復するといわれています。しかし、一部で「デング出血熱」として重篤になる場合もありますので、やはり「蚊」に刺されないようにするべきでしょう。
また、家の周辺などは水が貯まらないように掃除も欠かせません。 そして、今注目すべき感染症は「エボラ出血熱」ですね。 私たちは、簡単に色々な国へ行き来することができるようになりました。これから、秋旅行へ行かれる方も多いのではないでしょうか?必ず、海外旅行へ行く前に、厚生労働省検疫所のホームページFORTHhttp://www.forth.go.jp/index.htmlをご確認いただき、予防に努めて下さい。これは、ご自身を守るためでもありますが、国内に感染症を持ち込まない上でも重要です。

ネッタイシマカ衛生昆虫写真館より)


法人本部 感染・安全管理担当
感染管理認定看護師
森下 幸子