感染性胃腸炎が流行しています!

  少しずつ気温が下がり、寒くなってくるとインフルエンザやノロウイルスが気になります。特に、日中と夜間の気温の差が大きければ、子供や高齢者にとっては免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなる季節です。
 下のグラフでもわかるように、今年は感染性胃腸炎が10年間の同時期届出数が2番目に多いと報告されました。

国立感染症研究所 感染症情報センターより引用感染性胃腸炎の比較グラフ

国立感染症研究所 感染症情報センターより引用
2010年12月27日現在

 

 感染性胃腸炎にはノロウイルスやロタウイルスが代表的ですが、いずれにせよ嘔吐や下痢の症状が伴います。このような排泄物に触れた時は、しっかり石けんと流水で手を洗い、清潔なタオルで水気を拭き取る事が重要です。また、嘔吐や下痢によりトイレなどが汚れましたら、速やかに掃除をする事、家庭用次亜塩素酸ナトリウムを適切に薄めたものを使って拭き上げることが必要です。

【感染性胃腸炎の感染経路】
(1)人から人へ
 感染者のおう吐物や便を触った手や、手で触れたものを介して口に入り感染します。また、おう吐物の飛沫から感染する場合もあります。人によっては、感染しても発病しない(不顕性感染と呼びます)がウイルスを排出する場合があり、知らない間に感染が拡がっていることもあります。

(2)汚染された水、食品からの感染
 食品からの感染で多いのは貝類によるもので、汚染された二枚貝を生や、加熱が不完全なまま食べることで感染します。
夏のみならず冬はノロウイルスによる食中毒が増えますので、夏だけでなく冬も食品はしっかりと加熱することを心がけてください。



法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子