標準予防について
今回は、標準予防策についてお話させていただきます。これまで「接触感染経路別予防策」「飛沫感染経路別予防策」「空気感染経路別予防策」 についてご紹介いたしました。この3つと大きく異なるところは、すべての患者さまに常に行なうということです。これを、スタンダードプリコーションと私たちは言います。
つまり、「すべての患者様の血液、体液、排泄物、傷のある皮膚、粘膜を感染性の物質として取り扱う」という概念です。例えば手袋を装着したり、血液や排泄物で衣服が汚れそうなときはエプロンやガウンを着たり、目煮が入るような処置がある場合はゴーグルをするなど決めています。
この予防策の目的は
- ①医療従事者の手指を介しておこる交差感染から患者さまを守ること
- ②患者さまが保有している病原体から医療従事者を保護することにより、患者さま・医療従事者における感染の発生リスクを減少させる
の2つがあります。
写真の様に、尿を処理するときには、手袋と使い捨てエプロンの装着を行なっています。
