麻疹(はしか)は小さい子供だけの病気ではありません

 はしかは、とても感染性が強い感染症です。ワクチンを接種していなかったり、今までにかかったことがない人は、高い確率で感染を受け発症します。日本のはしかによる死亡率は、50年前からワクチン対策により急激に減りましたが、ワクチンを接種していない人が、感染し発病した場合、重症度が高く、約40%が入院し、患者1000人に対し1人の割合で死亡することがあるといわれています。

 はしかの予防はワクチンを接種することです。その接種率は平成11年度で77.1%、平成12年度が81.1%と、ようやく80%を超えたところで、しかも50~60%と低い地域もあるようです。ちなみに大阪では67.7%です。(国立感染症研究所 感染症情報センターより)

 今年の夏、関東の地域で保育所や小学校、高校生までもはしかの集団感染が報告されましたが、ワクチンを接種されている人が多かった事もあり、重篤にならずに現在終息へ向かっているようです。皆さまは接種されていますか?

 はしかにまだかかっていないワクチン未接種の方は、この機会に是非予防接種を受けましょう!

+++ ひとりごと +++

16年程前、子供たちが保育所へ入園するまえに、小児科の先生に勧められ「みずぼうそう・はしか・ふうしん・おたふく」のワクチンを接種しました。毎月、注射があります。病院の玄関で大泣きする二人の腕を持ち、廊下を引きずって行きました。でも!そのおかげで、どんなに “みずぼうそう” が流行しても、兄妹だけ元気に通園していました。懐かしいわ~。えっ、引きずられていた彼らですか? 覚えてないみたいですよ(笑)

法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子