ノロウイルスってなあに?

 昨年の冬から今も問題になっている 『ノロウイルス感染症と感染対策』 についてお話しさせていただきます。

 『ノロウイルス』による感染性胃腸炎は、感染の力が強いために、二次感染を起こします。 そのため、病院だけでなく学校や家庭内でも感染が広がるのが特徴です。冬に多い嘔吐・下痢の症状が強く出る感染症で、時にはウイルスに汚染された食品による食中毒も報告されています。

 よく「カキ」が原因とされますが、人間が汚染した水の中にウイルスがいて、内臓にそのウイルスを取り込んでしまってだけで、「カキ」はちっとも悪くありません。それを人間が「生食」として食べると体内にウイルスが入り、人間の腸内で増殖し嘔吐や下痢といった胃腸炎が発症するのです。ここだけなら「生カキ」を食べた人だけの問題で終わるのですが、感染管理の私としてはこの後が出番です。

 人間の体内や便や吐物としてウイルスが排出され、本人や家族、介護者(学校の先生や保母さんも)てが汚染されます。その汚染された手をしっかりと洗浄すればいいのですが、洗浄不十分で食事を作ったり、部屋の様々な所に触れたり、その手で食事をして自分の体内にウイルスを入れたり等することで、どんどん広がり抵抗力のない子供や高齢者が重篤になることが問題です。(次号に続く…)

+++ ひとりごと +++

先日京都の”床”へ行き、気分良く食事をしました。
身体の免疫力を上げるためにも時々リフレッシュが必要ですね!

法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子