悠々亭からのお知らせ

第18回大阪呼吸器ケア研究会に参加しました。 ― 2008.2.19

 2008年2月16日土曜日 大阪商工会議所にて第18回大阪呼吸器ケア研究会が開催されました。今回の研究会は大阪府内で呼吸器ケアに関してさまざまな支援をされている病院、診療所、訪問看護ステーション、在宅酸素療法を提供している業者として帝人在宅医療株式会社、そして在宅酸素を使用されている患者様とご家族が参加され、呼吸器ケアに関しての研究発表や現状報告を行うと共に、今後の呼吸器ケアへの情報提供や求めら得る姿を関係者と一緒に確認しあうというような話し合いの場でした。
 今年は例年になく寒い冬でしたが当日も雪が舞うような日でした。しかし参加者数は258名と多くの方が参加されました。
 発表で報告された内容としての一部には、施設でも医療機関でも一般化していると思われる在宅酸素療法実施ケースが、介護重度状態になれば医療機関でも受け入れ自体が相当無理な状態であり、医療機関も限られた施設のみしか対応できていないことが問題として上がり、実際に急性期医療機関である北野病院がその実践を報告されておりました。また、在宅酸素療法に限らず、気管切開をしている患者様が在宅でサービスを受けられるのに、介護保険施設では対応できない状況や医療機関でも受け入れ拒否があるなど、改善の必要性を求められる厳しい現実もありました。悠々亭においても気管切開のケース受け入れは現状できていません。在宅酸素療法のケースも限られた数のみ対応している現状です。医療機関の役割と介護保険施設でも対応の限界を今後も継続的に検討しつつ、求められる役割を実践できる仕組みを考え対応していきたいと思いました。
第18回大阪呼吸器ケア研究会