天皇皇后両陛下 行幸啓

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行幸啓の画像


私たちも地域のヘルスケアにこれからも関与して参りたいと思います。

施設長(理事長) 島田永和

 

 今回、私の心の中に、天皇陛下という存在について強い思いがあるのだと気付きました。
それは、ほとんどの日本人に共通のものかもしれません。

 

 周囲からの情報も取り寄せて、かなり緊張してお待ちしていたのですが、
当日、お顔を見て、ご挨拶した瞬間から、何故かスッと力が抜け、安心した気持ちで、
ご先導を務めることができました。
天皇皇后両陛下ともに、私どもの話に耳を傾けていただき、また、施設のご利用者、
そしてスタッフにも暖かく、ご親切にお声をかけていただきました。

 

 高貴な方といえば、これまでの漠然としたイメージがあって、近寄りがたく、
庶民とはまったく別の感覚を持っていらっしゃると思っていました。
しかし、初めて真近でお言葉を交わす機会を得て、そのイメージはずいぶん変わりました。

 まず、華美な印象がないことに驚きました。そして、お二人ともがお見せになるさりげなく、
優しいお心遣い、これは「本物」中の「本物」と感動し、心から敬服いたしました。
最後に、私たちに、「これからもこうした介護や福祉の分野でよい内容の仕事を続けて
ください」と励ましのお言葉をいただきました。
両陛下は、国民が幸せになることを常に考えておられるのだと感動しました。
心から自然に「ご尊敬する」と思える方々でした。

 

 今回、お迎えにするにあたり、天皇皇后両陛下の日程を知ることができたのですが、
本当に激務をこなしておられます。分刻みのスケジュールを、衆人環視のもと、
カメラやフラッシュに追われながらこなしていかれます。
重圧の中でのお仕事だと思いますがこれからもお身体を大切にしていただきたいと
願っております。
本当に、よい経験をさせていただいたと感謝しています。

 

 

実際の活動をご視察。職員へのねぎらいのお言葉を、誇りに変えて

グループ体操をご視察される天皇陛下の画像

 

 悠々亭の通所リハビリステーションと入所フロアで、実際にご利用者のグループ体操や
リハビリテーションをご覧いただきました。その後、ご利用者お一人おひとりに丁寧にお言葉をかけられ、励ましてくださいました。
また、職員にもさまざまな問いかけやねぎらいのお言葉をいただきました。高齢のご利用者
はもちろんのこと、私たち職員にとっても、思いもかけない幸せな時間となりました。

 

 当日通所リハビリテーションやフロアで勤務していた職員へ、お声をかけられました。

さまざまなご質問の後に「大変でしょうが、お身体を大切にされて、皆さまのために頑張ってくださいね」とお言葉を添えてくださいました。

また、「高齢者の方々が、『リハビリをして元気になってきています』と話してくださいました。
よく看ていただいていると感謝します。ご苦労がおありでしょうが、大切なお仕事です。
どうぞこれからも続けてください」と励ましていただきました。

 

 私たちの仕事は、日本の高齢者を幸せにする仕事だと再認識し、誇りをもって励むよう応援していただいたと感じました。

天皇陛下と利用者の方の画像 皇后陛下と利用者の方の画像 天皇皇后両陛下と利用者の方の画像

 

 

 

職員にもご熱心なご質問をいただきました。

天皇皇后両陛下の画像

 

・グループ体操を担当していたケアワーカー(介護福祉士)
皇后陛下:働かれてどのくらいですか?
職  員 :4年目です。まだまだヒヨッコです。
皇后陛下:皆さんこの体操をされていかがですか?
職  員 :お家での転倒も減りましたが、なにより楽しそうに体を動かしておられます。

 

・下肢の訓練を担当していた理学療法士
天皇陛下:ご苦労はありますか?
職  員 :ご利用者の活動能力の維持や向上をして、在宅生活を維持していただけるよう、
       お手伝いできることに、やりがいを感じております。

 

・発語の訓練を担当していた言語聴覚士

天皇陛下:どうですか、最近の言葉のリハビリは進んでいますか?
職  員 :はい。できるだけ様々な方法を取り入れ、工夫しています。

 

・タオル体操を担当してケアワーカー(介護福祉士)
皇后陛下:このタオル体操は、みなさんで作られたのですか?
職  員 :はい。
皇后陛下:片手が不自由な方は、車いすにタオルをくくったりされて、工夫されていますね。
職  員 :ありがとうございます。
皇后陛下:この体操は、生活の中で役立っていますか?
職  員 :はい、そうです。

 

たくさんお伝えしたいことがあったのに、緊張のあまり
「はい、そうです。ありがとうございます。」とお答えできただけでした。

 

 

各職員も、それぞれに「感動」。

・お見送りの際には玄関前にさしかかると、車の窓を開けて、天皇陛下が皇后陛下の横の座席から、身を乗り出して、お二人ご一緒に、一人ひとり目があうようにゆっくりと、手を振ってくださいました。身を乗り出して、応えようとされるお姿に感動しました。

 

・お茶をお出しするために、ご休息の部屋に入ると、立ったまま待っておられたので、びっくしました。お帰りになる時も、お茶をお出しした職員一人ひとりの顔を見て「ありがとう」と言ってくださって感動しました。

 

・皇后陛下はとても美しくって感動しました。

 

・臨時駐車場でとても暑かったけど、最後にお会いできて、暑さも吹き飛びました。なんだかすごいオーラで、涙が出るくらい感動しました。

 

最後に、島田病院の玄関前で悠々亭の入所者や入院患者さまと一緒に、職員もお送りすることができました。