• 学びの場

倫理研修を開催しました

― 多職種で向き合う“正解のない問い”が、現場を強くする ―

8月27日、八尾こころのホスピタル精神看護専門看護師の庄司寛子先生をお招きし、今年も倫理研修を開催しました。昨年に続く研修ですが、今回はより実践的に、グループワークを中心とした学びの時間となりました。
医療や福祉の現場では、患者さんやご家族、多職種が関わる中で「何が正解なのか分からない」場面に出会うことがあります。そんな時に立ち止まり、チームで考え、より良い選択を探していくための大切な視点を、庄司先生から丁寧に教えていただきました。

倫理カンファレンスで大切にしたいこと

研修の前半では、倫理カンファレンスの進め方について学びました。
• 発言を否定しない
• 遮らず、最後まで聞く
• 全員の意見を尊重する
• 自分と違う意見を大切にする
• 関係者の思いを汲み取り、患者さんの最善の利益をめざす
どれも当たり前のようでいて、忙しい現場では忘れがちなことばかり。改めて言語化されることで、チームとしての姿勢がより明確になりました。
また、医療倫理の四原則や患者の権利についても学び、日々のケアを支える“土台”を再確認する時間となりました。

実際の事例をもとに、正解のない問いに向き合う

後半は、実際の事例を使ったグループワーク。
「もやもやしたこと」「倫理的に気になる点」を事実として整理し、 関わる人それぞれの思いや考えを丁寧に言葉にしていきます。
そのうえで、考えられる対応をすべて挙げ、メリット・デメリットを検討し、チームとして“これからどうするか”を決めていく。
このプロセスを体験することで、普段のカンファレンスでは出てこないような視点やアイデアが次々と生まれました。
実習に来ていた学生さんからも、学生ならではの新鮮な意見が出て、参加者の思考の幅がぐっと広がったのが印象的でした。

多職種だからこそ生まれる学び

今回参加した職種は、 看護師、セラピスト、トレーナー、MSW、ケアマネジャー、管理栄養士、公認心理師、臨床検査技師など、多岐にわたります。
立場が違えば、見えている景色も違う。だからこそ、同じ事例でもまったく異なる意見が出てきます。
その違いを「ズレ」ではなく「豊かさ」として受け止めることが、患者さんにとって最善の選択につながるのだと、改めて感じられる研修でした。

おわりに

今回の倫理研修は、知識を学ぶだけでなく、“チームとしてどう向き合うか”を深く考える時間となりました。
現場で迷ったとき、立ち止まり、話し合い、患者さんにとってより良い道を探すための大切なヒントを たくさんいただくことができました。
これからも、患者さんとご家族に寄り添いながら、多職種で力を合わせてより良い支援を続けていきたいと思います。

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