拡大 ]
 元に戻す |
[ 縮小 |
文字サイズ:

看護講座-床ずれ(褥瘡)について


 難しい字ですが、褥瘡は『じょくそう』と読みます。『褥』は布団、『瘡』はキズを意味します。つまり、布団によってできるキズということなのです。一般には床ずれと呼ばれています。
 

★褥瘡ってどうしてできるの?
 皮膚に接触する部分に圧迫が加わると、血液の流れが滞ります。長時間同じ姿勢をしていると、血流が行き届かなくなり、最後には組織が死んでしまいます。これが褥瘡の発生です。病気やケガなどで、寝ている時間が長くなると、褥瘡が作られやすい環境になってしまいます。

★褥瘡はどこにできるの?
 主に骨の出ているところです。特に仰向きで寝た場合、仙骨部(お尻の中心の骨の出ているところ)には体重の約44%もの大きな力が加わるため、できやすくなります。寝ているだけでなく、座っている時間が長い場合でもお尻に褥瘡が作られることもあります。その他にも足の踵や後頭部、肩(肩甲骨)などにも発生する場合があり、横向き(側臥位)時には、下にした耳に褥瘡が発生したというケースもあります。

★どうしたら予防できるの?
1、圧迫やずれを取り除く・・マットレスやクッションを利用したり、体位変換、座り直しをするとよいでしょう。
2、毎日皮膚を観察する・・ご自身やご家族でできない場合は、看護師や利用しているサービススタッフに観てもらいましょう。
3、栄養を整える・・偏よらないよう、バランスよく栄養をとりましょう
4、皮膚をいたわる・・入浴し血行を促進させましょう。無理な時は清拭でも大丈夫です。きれいにした後は、皮膚が乾燥しないよう、保湿クリームなどを使用して下さい。
 
褥瘡は出来てしまうと、治癒するまでに時間を要します。なんといっても予防が大切です!!
訪問看護ステーション ハートパークはびきの では、褥瘡の予防対策に力を注いでいます。
褥瘡予防のしおりを作成し、ご利用者、ご家族と一緒に褥瘡を作らない介護を目標にしています。

褥瘡予防のしおり1枚目
褥瘡予防のしおり2枚目
 

※クリックすると褥瘡(床ずれ)予防しおりが拡大してご覧いただけます。
※閲覧の際には最新のAdobe Readerが必要です。

▲ページトップへ