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2026.08.27
一方で、十分な保存療法を行っても、自分らしい生活が送れなくなった場合には、手術も有力な選択肢となります。手術の適応はレントゲンの変形だけで決めるものではなく、「やりたいことができない」「生活の質が低下している」といった、患者さん自身の困りごとを基準に考えるべきだと考えています。
人工股関節手術は近年大きく進歩しており、手術時間の短縮や出血量の減少、早期退院が可能になっています。ナビゲーションシステムや三次元計画技術によって一人ひとりに応じた正確な手術も行えるようになってきています。また筋肉をできるだけ傷つけない低侵襲手術により、術後の回復も早くなっています。そのため、保存療法がすべてではなく、手術もご自身の今後の豊かな人生を取り戻すための一つの手段であり、選択肢の一つになります。
しかし、手術そのものよりも、術後のリハビリテーションはいずれにしても大事です。手術はあくまで機能回復の手段であり、術後の運動やリハビリを通じて身体機能を改善してこそ、本来の目的である生活の質向上につながります。つまり、保存療法だけではなく、手術後のリハビリテーションや身体機能の改善が非常に重要になってきます。股関節の手術は特に、術後の合併症でもある脱臼や人工関節のゆるみの問題があります。そのため、負荷量や関節可動域の角度などについては、術後執刀した医師や主治医の見解が重要になります。術後にギリギリを攻めたようなリハビリを行うためには、術後だけのリハビリを外部で請け負うことはできない場合が多いです。 そのため、手術を行う際の病院選びにおいても、手術実績だけでなく、その手術を行うリハビリ体制が充実しているかどうかを重視すべきだと私は考えています。