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2026.08.05
「レントゲンでは治っていると言われたのに痛い」「股関節の軟骨がすり減っているから、もう動けないかも……」 皆さんのなかに、こんなふうに痛みやこれからの生活に不安を抱えている方はいらっしゃいませんか?先日、変形性股関節症の患者会で、勝田院長が「運動器ケアと股関節治療」に関する講演を行いました。「痛みの本当の原因はどこにあるのか?」「自分らしい生活を取り戻すためにできることは何か?」など、これからの人生を笑顔にするためのヒントがぎっしり詰まった講演でした。「このお話は、今まさに痛みで悩んでいる方々に絶対にお届けしたい!」と考え、本日から【全4回の連載】として、講演のエッセンスを皆さんにお届けしたいと思います!単なる治療法の話ではなく、「これからどんなふうに生きていきたいか」という人生の物語を一緒に考えていく、当クリニックの大切にしている想いが詰まったシリーズです。定期的に更新していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。さっそく講演の内容を覗いてみましょう!
講演では、整形外科医師であり病院経営にも携わる勝田院長が、自身の経歴やスポーツ医学の経験を踏まえながら、「運動器ケア」の重要性について説明しました。勝田院長は整形外科医として人工股関節を専門とする一方、長年スポーツ整形にも携わっています。現在は院長や医療法人の副理事長を務めながら、モーグル日本代表チームのドクターとしても活動しており、オリンピック帯同などの経験を通じて、トップアスリートの身体づくりやリハビリテーションに深く関わってきました。
わたしたちは「その人がその人らしく人生を全うすることを支援する」という理念(宣言)を掲げており、医療においても単に病気やケガを治すだけでなく、その人らしい生活を支えることを重視しています。勝田院長がスポーツ医学の現場で学んだ最も重要なことは、「形を治すこと」よりも「機能を回復させること」が大切だという点です。例えば骨折した場合、手術等でレントゲン上きれいに治っていても、走れなければ意味がありません。一方で、多少変形が残ったり、時には骨が上手くくっついていなくても、問題なく競技や日常生活が送れれば、その方がスポーツ選手には受け入れられます。この考え方はアスリートだけでなく、一般の人にも当てはまります。例えば「孫の結婚式に歩いて出席したい」「旅行で沢山歩きたい」「愛犬と土手を散歩したい」など、患者さんが望む生活を実現することが、スポーツ医学に長く携わってきた当グループの気づきであり、大切にしているところです。
こうした考えから、私たちは従来の「形を整える科」と書く「整形外科」ではなく、「運動器ケア」という概念を提唱しています。運動器とは、骨・筋肉・関節・神経など、身体を動かすための器官を指します。循環器や呼吸器が命を支えるのに対し、運動器は人生の質(QOL)を支える重要な役割を担うと考えています。運動器ケアとは、ご本人が主体的に動く運動療法を中心としたリハビリテーションに加え、手術療法などありとあらゆる手段を用いて、運動器の疾病や障害について、身体的・社会的・精神的に治し、支えるケアであると定義づけています。