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看護講座-リンパ浮腫について

皆さん、リンパ浮腫ってご存知ですか?

<リンパの働きは?>

  1. 看護師の図1私たちの身体の中の水、蛋白質や老廃物をお掃除します。
  2. 免疫という病気にかかりにくい物質を作って身体の中を運搬します。


<リンパ浮腫とは?>

 乳がんや卵巣がん・子宮がん・前立腺がんの手術時に、腋の下や骨盤内のリンパ節を切除するとリンパ管がつまってしまいます。身体の中で、お掃除当番がいなくなっているので、水、蛋白質、老廃物がたまってしまい、むくみとなります。看護師の図2
 つまりこれが、リンパ浮腫です。
 手術が原因で起こることが最も多いですが(術後数年してから発症することもあります)、放射線治療や外傷・感染症で起こることもあります。


<症状は?>

  1. 初期には症状はほとんどありません。小さなけがや感染などで症状は悪化します。
  2. はっきりとしたむくみがでてきます。はじめのうちは、夜までにでていても、朝には改善していますが、次第にむくみが強くなります。
  3. この頃になると朝になっても、むくみの改善はなくなります。
  4. 皮膚が硬さを増し、押してもへこまなくなります。
  5. さらに症状が進むと足は極端に太くなり、皮膚が変形します。皮膚の表面は堅くなり、象皮症と呼ばれます。


<実際の生活での予防>

  1. きつく締めつけない下着や服、靴を選びましょう
  2. 切り傷、深爪、火傷、虫刺され、しもやけ、水虫、ペットの引っ掻き傷等に注意し、けがをしたら早めの消毒・ケアをしましょう・はり、灸、指圧は避けましょう
  3. 重いものを持つことはやめ、キャリーバッグなどを使用しましょう
  4. 長い立ち仕事、過労は避けましょう
  5. 座っている時や就寝時は枕やクッションで足や腕を上げておく姿勢の工夫をしましょう
  6. 風呂、サウナ、岩盤浴、酵素風呂などの長時間の大きな温度差を避けましょう
  7. 太らないように気を付けましょう

看護師の図3



リンパ浮腫について、質問等ありましたらお気軽にお尋ねください。
看護師の図4

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