皮膚は、汗を出し体温を調節したり、痛みや熱さを感じたり、体を守るバリアとして働くなど様々な働きをもっています。中でもバリア機能は重要で、病気の無い、健康な皮膚を保つためには大切な働きとなります。例えるなら、体全体を薄いビニール袋で包んだ状態をイメージしてください。体の中から、必要以上の水分が失われるのを防ぎ、外部からの病気の微生物や刺激物から私達の体を守る!これが皮膚の働きとなります。
最近、スキンケアという言葉をよく耳にします。スキンケアというのは、皮膚が本来もっているこのバリア機能を活発にさせるためのケアのことをいいます。皮膚を清潔に保つことはもちろんですが、適切なスキンケアを行うことで、病気の侵入を防ぎ、健康な体を維持していくことができるのです。
では、そのバリア機能を障害するのはどのようなものなのでしょうか?
バリア機能を障害する因子
- ● 室内の温度・湿度
- ● 紫外線
- ● 皮膚の過度の摩擦(洗いすぎ)
- ● 石鹸や洗剤の種類
- ● 生活リズム(睡眠不足・不摂生)
- ● ストレス など
皮膚を刺激することは大きな阻害因子となりますが、心や体の健康にも十分気を配る事が大切になります。
健康な皮膚を保つために注意すること
- ● 規則正しい生活
- ● 十分な睡眠
- ● バランスの良い食事
- ● 肌の清潔 (×こすり過ぎてはいけません)
- ● 保湿 (◎入浴後すぐに保湿剤をぬると効果大)
- ● 部屋の掃除・換気 (×乾燥しないように、冷暖房のしすぎには注意!)
今は、薬局などで、乾燥肌対策コーナとしてたくさんの種類の保湿ケア商品が並んでします。それらをうまく活用し、健康な皮膚を保ち続けたいと思います。私達の体を守ってくれている皮膚のバリア機能を低下させないようこまめにスキンケアを行っていきましょう。
さまざまな保湿剤
乾燥肌のチェック
- □ 入浴後、肌がカサカサになる
- □ すねや腰周りが白く粉をふいて、かゆい
- □ すねや腰周りの皮膚がかゆく、一部が黒ずんでいる
- □ 布団に入ると、かゆくなることがある
- □ 汗をかきにくい
- □ ナイロンタオルやアカスリタオルなどで体を洗っている
- □ 冬は保湿剤が欠かせない
- □ かゆいところをかきすぎて、赤くなったり、傷ついている
- □ 手が荒れやすい
- □ かかとがガサガサだ
診断結果
- □が1~2個ついた人
- 乾燥肌予備軍。
- 今からきちんと保湿ケアを始めましょう
- □が3~7個ついた人
- 乾燥肌。
- ほうっておかず保湿ケアを始めてください
- □が8個以上ついた人
- 心配な乾燥肌。
- すでに湿疹などの症状がでているのでは?皮膚科専門医に相談しましょう
(乾燥肌のチェックシートは持田ヘルスケア株式会社様ホームページより抜粋)
