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月刊トレーニング・ジャーナルに「第14回スポーツ選手・指導者交流会」の記事が掲載されました 月刊トレーニングジャーナル5月号に、先日行われました「第14回スポーツ選手・指導者交流会」の報告記事が掲載されました。 ●スポーツ医学 去る2月23日、大阪国際交流センター(大阪府大阪市)にて、第14回スポーツ選手一指導者交流会が医療法人永広会島田病院の主催で開催された。今回はゲストスピーカーに筑波大学准教授白木仁氏を迎え、100名以上(※1)の参加者が集まった。 初めに、「スポーツ選手の膝の痛みに対するアプローチとケア」と題して富原朋弘氏(島田病院整形外科医師)と小田朗宏氏(島田病院理学療法士)による講演が行われた。座長は愛洲純氏(島田病院理学療法士)が務めた。 実際の島田病院での症例データをもとに、膝の有痛性の疾患で最も多い膝蓋下脂肪体炎を中心に、発生のメカニズムや予防のためのアプローチ方法について解説された。続いて小田氏が膝の疾患を予防するためのチェックポイントを実際の指導場面を含めて話した。膝へストレスをかける原因となる動きの観察方法を解説したうえで、膝に対してのアプローチとして小田氏らトレーナーチームか実際に指導しているストレッチやトレーニング種目、ケアの方法を紹介した。講演後は参加者から積極的に質問が投げかけられ、多くの症例を時つ島田病院ならではの話を聞くことかできた。 両氏の講演後、白木氏が30年にも及ぶトレーナー経験を「トレーナーから観たトップアスリ−ト」と題して語った。陸上競技、スピードスケート、野球、ゴルフ、シンクロナイズドスイミングなどといった競技と関わり多くのプロ選手やオリンピック選手を観てきた白木氏。その中でもとくに印象深い3つのエピソードを多数のスライドや個人で撮影した秘蔵映像を用いて紹介された。 まずは工藤公康投手(現横浜ベイスターズ)。200勝を達成し、今年45歳になる今なお現役を続け第一線で活躍できる秘密は彼の潜在能力をどう引き出すかという探求心にあると白木氏は話し、出会った頃から現在までの逸話とともに登板に備えたケア風景や工藤氏のトレーニングに対する姿勢などを解説された、続いてゴルフの片山晋呉プロ。片山氏が17歳のときから指導している白木氏は、片山氏の反復練習できる強さと圧倒的な練習量、そしてプロ生活の中で見出した「自信」の定義を話した。さらにゴルフ競技につなげる機能的なトレーニングを実際の写真を見せながら紹介してくれた。最後に取り上げられたのはアテネ五輪でメダルを獲得したシンクロナイズドスイミング日本代表チームでの体験談。過去に経験したどの競技とも異なる特性を持っていたと語る白木氏は、フィジカルコーチとしてチ−ムをみた苦労話を実際のトレーニングメニューと併せて紹介し、あまり広く知られていない井村コーチの情熱の現れとも言える指導法についても解説された。 これら多くの経験談やトップアスリートの姿を語った後、まとめとして「トレーナー(フィジカルコーチ、アスレティックトレーナ)はトリガー(引き金)と言えます。われわれが何かを与えることはきっかけをつくっているに過ぎず、選手が自主的に行わなければ効果は期待できない。そのためにトリガーとして理論に基いた正しい情報、選択肢、処置の仕方を提示し続けることが大切です」と白木氏は語った。 今回の交流会での講演を通じてトップレベルの選手をみる指導者やトレーナーもトップレベルでなければならないと強く感じた。白木氏の言う「トリガー」となりえる人物はそれだけの影響力を持った人間性か必要になる。白木氏はトレーナーも選手とともに成長していかなければならない事を参加者に伝えてくれた。 参加者からも「膝へのアプローチとして、明日から即使える内容を聞くことができた」「白木先生の講演の中で、学生の私でもトレーナーとしての心構えやどうあるべきかを知る事ができ、これからの勉強や活動に活かしていきたい」といった声を聞くことができた。 この交流会はもともと島田病院の患者や関係者に院の治療方針などの理解を得ることを目的として1991年に行われたもの。その歴史には理事長の島田永和氏をはじめとするドクターやスタッフの情熱を強く感じる。このスポーツ選手・指導者交流会が情報の発信源となり、関西から日本のスポーツ界を盛り上げていけるであろう。今後のさらなる発展が楽しみである。 (報告者:山村 聡・5-relaxスタッフ) ※1…紙面では50名となっておりますが、トレーニング・ジャーナル6月号にて訂正記事が掲載される予定です。
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