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第13回スポーツ選手・指導者交流会のご報告

 スポーツ選手・指導者交流会はオリンピックコーチやプロスポーツチームの監督など毎回そうそうたるスポーツ指導者の方を特別講師にお迎えし、好評を得てきました。

 今回は「スポーツ内科学」の第一人者である賀来医院 院長の賀来 正俊先生に特別講師をお引き受けいただきました。ドクターによる特別講演は初の試みです。参加申し込みの開始当初は出足が悪く、「やはり講師がドクターだというと敷居が高く感じられたのでは?」などと冷や冷やしていたのもつかの間、日を追うにつれて数が伸び、結果、会場は満席に。急遽、補助イスをいくつも追加する一幕もあり、117名の皆様にご参加いただきました。

島田病院 理学療法士 溝口 大五講演
「投球障害のリハビリテーション」
     島田病院 理学療法士 溝口 大五

 投球障害は、肩や肘など患部へ目がいきがちですが、実は股関節の柔軟性が不足していることがきっかけとなって、運動連鎖が崩れ、投球障害の原因となります。
 そこで、投球動作の動画を交えて解説を行いました。局所に着目するのでなく、下半身からの運動連鎖によって起こる運動と捉え、体全体での問題点を抽出し改善していくことが重要であると考えています。

  スライド紹介


特別講演
「スポーツスランプについて」
     賀来医院 院長 KOBE SPORTS ACADEMY 代表、賀来 正俊先生

 「スランプ」というとプロ・アマを問わずスポーツ選手の多くが経験したことがあるのではないでしょうか?
スランプの定義は「選手にとってはほとんどが原因不明で予定外の競技力の下落」であり、スランプの発生は、「体の至るところに原因があり、どんな病気でもスランプへと繋がる」こと、「高い目標に向かって真面目に取り組み、努力ができる選手が陥りやすい」ことを明確にされました。
スポーツスランプについて講演中の賀来先生 講演は、まず賀来先生が出演された「たけしの本当は怖い家庭の医学」の「スポーツが引き起こす病気」の特集ビデオを通し、「運動性慢性疲労」について学ぶことができました。自己流の過度なトレーニングが体内の臓器を破壊してしまう事によって起こる病気で、病気とは気づかずに間違ったトレーニングを続けている方が多いと賀来先生が話されていました。
 「運動性慢性疲労」はスランプに対するサインであり、早めに気づいて予防することが必要です。
 

 予防のPoint
  @ 過度なトレーニングを控える
  A 十分な休養を取りバランスの良い食生活を送る
  B 運動後3日間休んでも疲労が残っていれば要注意
    なので早めに検査を受けることが大切である


 その後、あらゆる臓器の疾患について、血液検査やレントゲン、心電図などのデータを用いてわかりやすくご説明をいただきました。当日は各分野における一流スポーツ選手の方もたくさん参加されていましたが、皆さん熱心にメモを取りながら聴講していたのが印象的でした。

 最後に賀来先生より「スランプに対する2つの方策」が提示されました。

 @スランプに陥る人に対して、出来るだけ早く脱出させることが重要
  →脱出させることでスポーツ選手としての生命を少しでも長くさせる。そのことが勝利へ導く方法
    のひとつである。
 Aスランプに陥った時「だるい」、「しんどい」、「やる気が出ない」と訴える人が多い。理由がわから
   ないだけに精神論、根性論で済ませてしまうことが多い。
  →そのような考えを持たず、重大な病気があるかも?と考え早期に病院受診すべき。

 賀来先生は口調が優しく、またユーモアを交えてお話ししていただいたので、非常にわかりやすく、親しみを感じました。と、同時に選手に対する「愛情」やスポーツに対する「熱さ」を強く感じ取ることができました。賀来先生のようにトータルで判断し指導できるドクターがもっと増えれば、スポーツ選手の選手生命もより延び、日本のスポーツ界もさらに発展していくのでは?と感じました。

 私たちは選手の治療や、パフォーマンスアップのためのサポートを行う中で、選手の生命を預かっていると言っても過言ではないと感じます。私たちの方針や指示、対処内容により選手の運命は大きく変化する事になるのです。それだけ私たちの責務は重大です。今後も選手や指導者のサポートを通じて、スポーツの素晴らしさを感じる事が出来るよう、技術と人間力を磨いていきたいと思います。

 なお今回の開催にあたっては、日頃から当院を応援していただいている皆様方や、IAAF世界陸上2007大阪の大会組織委員会のご協力を得て開催の運びとなりました。心強いサポートに感謝の気持ちでいっぱいです。
 IAAF世界陸上は、オリンピック、FIFAワールドカップと並ぶ「世界3大スポーツイベント」です。日本での開催は実に16年ぶりです。当院はもちろんのこと大阪を挙げて世界陸上を盛り上げていきたいと思っています。
世界陸上ブース 今回はPRも兼ねて、財団法人 IAAF世界陸上2007大阪大会 組織委員会 事務総長の逸見 博昌様にご挨拶をいただきました。講演会場と懇親会場には募金箱も設置しました。
 世界陸上が大成功を収める事ができるよう、島田病院も応援していきます。院内にもポスターを掲示し、募金箱を設置しております(病院受付ならびに地下1Fはびきのヴィゴラス内)。見かけた際はぜひ募金にご協力くださいますようお願いいたします。



Eudynamicsはびきのヴィゴラス トレーナー 大西 敏之