運動器ケア しまだ病院

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専門外来

生きるよろこびをあきらめない。その人の「しあわせ」を考える。

医療安全に関する用語

インシデントとは

日常診療の場で、誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの、あるいは誤った医療行為などが患者に実施されたが、結果として患者に影響を及ぼすには至らなかったものを言う。

 (参考)
インシデントは、国際的、学術的には「患者の診療・ケアにおいて本来のあるべき姿から外れた事態や行為の発生」と言う意味で用いられている。 米国では、日本で言うところのインシデントとアクシデントを総称して「インシデント」と呼んでいる。 日本でも、「インシデントレポート」と言う場合、米国の使用法と同義の意味で使用している場合が多い。 

アクシデントとは

「医療事故」と同義。
医療事故とは医療行為によって何らかの傷害が患者に発生した事例を言う。医療従事者が被害者である場合や廊下で転倒した場合も含む。
学術的には、不可抗力の医療事故とエラーによる医療事故を含んでおり、これらを総称して医療事故という。
これに対して、エラーはあったが患者に傷害が発生しなかった事例を「潜在的医療事故」としている。

エラー(Error)

望ましい結果を達成するために計画された行為の失敗。ただし、何らかの未知の事象による干渉がないこと(Reasonの定義)

ヒューマン・エラー(Human Error)
人間がおかす誤りのことで、認知心理学的には、「人間が本来持っている特性が、人間を取り巻く広義の環境とうまく合致しないために結果として誘発されたエラー」と定義される。
コミュニケーション・エラー
人間が介在する情報伝達過程で生じるエラー。
一般に送り手側の情報があいまい、または間違っているために正確な情報が伝達されない場合、あるいは伝達すべき内容が伝達されたにもかかわらず、受け手側 の誤った解釈により情報伝達がうまく機能しない場合に生じるエラーのことをいう。医療現場では、転記、口頭指示による不正確な伝達媒体や変更・中止指示の 伝達不備などが多い。

ハインリッヒの法則

米国の産業災害の研究者であるハインリッヒが、事故と災害の関係を示した法則で、医療事故にもこの法則が当てはまると考えられる。すなわ ち、一件の死亡事故などの重大な医療事故の陰には、29件の軽い事故、さらにその背後には300件のミスが存在する可能性があるとされている。この意味 で、重大事故を防止するためにはインシデントおよびアクシデント報告を分析することが重要であるといわれている。

医療過誤

医療行為医によって、患者が傷害を受けたとき、その医療行為に過失があるとされる場合で、この傷害と過失の間に因果関係が存在する必要がある。

安全文化

医療における安全文化とは、全ての医療従事者が患者の安全を最優先にした基本的な行動規範がとれるよう、組織全体でその実現に向けて取り組む姿勢や考え方、およびそれを可能とする組織のあり方を言う。 

当院で用いている患者影響度分類

レベル 内容  分類 報告書の有無
出来事は起きかけたが患者には実施されなかった。 ヒヤリハット 事故報告書なし
出来事は起きたが、患者には何の問題もなかった。 インシデント 事故報告書なし
身体に何らかの影響を与えた可能性があるため、観察強化の必要性が生じたが、結果的には患者に障害が起きなかった。 インシデント 事故報告書なし
観察強化の必要性および検査、点滴のさしかえ、静脈ラインの交換が生じたが、結果的には患者に障害は起きなかった アクシデント 場合により事故報告書
必要でなかった新たな治療が生じた。または入院日数の増加が生じた アクシデント 場合により事故報告書
障害が一生続く アクシデント
重大事故
事故報告書
死因となる アクシデント
重大事故
事故報告書
 

参考 医療事故と潜在的医療事故の分類

無題

幸運事例* :エラーはあったが幸いにも患者に障害はなかった
発見・訂正事例**:エラーが事前に発見されそれが訂正されたため障害にならなかった
当院では、幸運事例や発見・訂正事例もインシデントであると理解し報告することになっています。

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