接触感染経路について

 今回は”接触感染経路” についての予防策をご紹介させていただきます。現在、院内感染で問題が上がっている「セラチア」や「MRSA」が当てはまります。他にもこの経路により広がる細菌はあります。”接触”といえばまるで触れるとうつると誤解を招きそうですが、決してそうではありません。

 例えば、看護師が「MRSA」を含む痰に触れ、手を洗わずあらゆる場所に触れる。また違う看護師があらゆる場所に触れ汚染された手で、手を洗わず違う抵抗力が落ちた患者様に医療行為(点滴やガーゼ交換、痰をチューブで取る作業など)を行う。このようにして「MRSA」が広がる経路を、接触感染経路と呼びます。

 島田病院の予防対策としては、代表的なもので
  • ①ケア前後や手袋装着前後には、手洗いまたは手指消毒
  • ②血液や体液に触れる時には手袋
  • ③衣服が、汚染される場合は使い捨てエプロン
  • ④定期的な掃除
  • ⑤多数の人が触れる物(例えばアルコール綿)は1パック式の物を採用する

 等15項目上げています。

次は、飛沫感染経路予防策についてご紹介します。

法人事務局 感染安全管理担当
感染管理認定看護師 森下 幸子