リンクナースシステムの具体的方法②
私たちは、あらゆる細菌達と共存しています。ご承知のとおり、体の中には役に立つ細菌達もいます。健康な人には問題がなくても、抵抗力のない患者様・高齢者・子供にとっては命取りになってしますこともあります。
では、なぜ”感染が成立”するのか?という図を示します。(図1)。
このような、いくつかの原因が重なり”成立”します。ちなみにこれを”感染の鎖”と呼んでいます。予防策はこの原因の一つを断ち切り、”鎖”にならないようにすれば良い…。つまり、断ち切られる ”輪”は感染経路です。ですから、私たちは感染経路別にマニュアルを作成し、予防策に取り組んでいます。
もう一つ、ウイスルや細菌が含まれている危険性のある物質に関しては、病気に関係なく予防策を行います。これを”標準予防策”と呼んでいます。この二つの関係を図に示しました。(図2)標準予防策プラス、接触感染経路予防策・飛沫感染経路別予防策・空気感染経路別予防策 の三つの方法を行うことが当院での感染対策の基本です。
次回は、具体的にこの三つの方法をご紹介します。