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リハビリのつぼ [テーマ:ベッドからの安全な立ち上がり]

ある日の訪問で・・
「トイレに起きようとしたら、ベッドから落ちちゃってねぇ・・。一人で立てなくて、息子に起こしてもらったんよぉ」
と恥ずかしがりながら話されるご利用者さん。
今回は、ベットからの安全な立ち上がりについてお話します。

1.ベッドから立ちにくい場合

どの位の高さが立ちやすいの?

正しい高さ

適正


足裏が床にしっかり着いた状態で、
膝とお尻の高さを比べてみて、
お尻の位置が膝よりも約3cmほど高い姿勢
が立ちやすいです。
高い場合
不適正


ベッドが高すぎると・・
かかとが浮いて不安定
お尻が滑る
踵が浮いて不安定!



立つ時に、お尻が滑ってしまう!


低い場合
不適正


ベッドが低すぎると・・
お尻が上がりづらい

しっかりと座りすぎて、お尻が上がりづらくなってしまう。

必要以上のふんばりを要したり、腕の力を使いすぎてしまう。



2.台を使って立ち上がりを行う場合


台の位置でもっと楽に立てる可能性があります

適正な状態

適正


おじぎをした状態で、
台に近寄り、腋を軽く締め、
台やや前方に手をつく

ように置くと良いです。
不適正な場合
不適正


台から離れすぎると・・
手に力が入りにくく、ふらついた時に
とっさに手が着けない危険があります。



対策:ベッドから落ちてしまった場合

例1)ケガが無く、元々足腰にも力がある方
→ ベッドにつかまって立つ方法があります

①~③一旦起き上がり、四つんばいになる。

ベッド柵を持つなどしてベットに近づく。 ベッド柵とマット、または
マットに両手を着き両膝立ちになる。
ベッド柵とマットに手を着き、
片膝立ちになる
⑦・⑧片膝立ちから立ち上がり、ベッドに座る。

例2)一気に立ち上がる力がない方
→ 低い台に一旦座って立つ方法もあります

①~③ベッド柵を持ち、マットに手を着く。
マットに体をもたれかかるようにしながら、お尻を上げてベッドに上がる。
低い台がない場合→ 座布団を数枚重ねるなど、自宅にあるもので代用できますよ!


例3)本人の協力が得られず、1人の介助ではベッドに上げられない場合
→ 毛布を利用した2人介助の方法があります

毛布の上に身体を乗せて、頭と足側を二人で引き上げます。

※2人でも重い場合は、頭・お尻・足を3人で分けて引き上げることもあります。

介助方法はこれだけとは限らず、他にも色々なやり方があります。
一人では難しいと感じた時は、無理をせず協力者を呼んで行ってくださいね!



豆知識 ベッド操作での危険

ベッド周りの‥
こんな場面に危険が潜んでいます!!
「ベッド柵を持ったまま、ベッドの頭を上げ下げ・・」


ケガを予防して、元気に過ごしましょう!!