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リハビリのつぼ [テーマ:身の回りの環境]

訪問先での1コマ
「ベッドから起きるのがひと苦労なんですよ‥」と話されるご利用者さん。
寝室を見せて頂くと‥。 ん‥? あらッ!!

今回は、「過ごしやすいベッド回りの環境」についてお話します。

1、枕の高さは合っていますか?

枕の高さが合っていないと・・・
  • ・息苦しい、息が詰まる感じがする
  • ・首や肩が疲れる 又は 痛む
  • ・唾液が気管に引っかかる、むせる
  • などの症状が見られやすくなります。

Q:ご自身(またはご家族)の寝ている姿勢はどれに当てはまるでしょう?

1.顎を軽く引いた姿勢 2.顎を強く引いた姿勢 3.顎を突き上げた姿勢


A:正解は 1

 正解 1.顎を軽く引いた姿勢

適正
枕を敷いた状態で、
「顎を軽く引いたくらいの姿勢」
が良いとされています。

 不正解 2.顎を強く引いた姿勢

枕が高すぎる‥・
顎を引きすぎた格好になってしまい、 のどがつまった感じになってしまいます。

 不正解 3.顎を突き上げた姿勢
枕が低すぎ・・・
首がのけぞった形になり、唾液でムセたりすることがあります。




2、ベッドからの起きにくさはありませんか?

力はあるのに、なぜか起きにくい‥
 環境で考えられる原因
  • ・マットレスが柔らかすぎる
  • ・マットレスの上に、敷布団や毛布を敷いている
  • ・マットレスの上に、厚めのカバーをかけている
  • ・マットレスの上に、滑りやすい敷きパットを敷いている ‥など


◆敷き布団やマットレスが柔らかすぎた場合‥(下図は、布団の2枚重ね)

敷き布団やマットレスが柔らかすぎた場合 布団の2枚重ねの図

布団の柔らかさで腕が沈み込んでしまう。  → 支える腕に力が入りにくい!!


◆適度な固さのベッドだと

適度な固さのベッドの図

布団の沈み込みが少ない。 → 支える腕に力が入りやすい!!



◆対策◆
寝心地も大事ですが、肩や腰の痛みなど他の部分に支障をきたすことも‥。
対策しても起きづらいと感じるときは、いちど業者さんや専門家に相談してみてください。
よい、アドバイスをもらえると思います。